はじめに

特に、症状が長引いたり、再発を繰り返している子供や若者(のご家族)に知ってもらいたい。
 
「オスグッドは2、3回の施術で治ります」 
 
正式にはオスグッド・シュラッター病。
太ももの筋肉(大腿四頭筋)の過緊張により、膝下の骨(脛骨粗面)の軟骨が引っ張られて起こります。
膝の成長痛の一種とされており、成長期の子供や若者に見られます。
「成長期が終われば回復する」とは言われていますが、単純な成長痛との混同により長期化するケースもあります。
 

●成長痛とは?
①骨が筋肉を引っ張る 
②5才〜12才に多い。思春期にも起こる 
③痛む場所はしばしば両脚 
④夕方から夜間、就寝時に痛む 
⑤安静時痛 有り 
⑥痛みは数日で軽減,消失 
 
●オスグッドとは?
①筋肉が骨を引っ張る 
②小学校高学年〜15才に起こる 
③痛む場所は片側太ももの膝の下 
④痛みは運動中や運動後に悪化する 
⑤安静時痛 無し〜軽度 
⑥痛みは数ヶ月から1年で軽減,消失(長期化することもある)
 オスグッドは成長期に起こる症状ですが、成長痛とは全く異なるものです。 2、3日を超えて治らない痛みや違和感がある場合は、小さな痛みでも注意して見てあげてください。(子供が上手く説明できない,庇い動作で痛みを誤魔化している等) 痛みがひどくなるようであれば、早めの医療機関受診をお勧めします。 

オスグッドの原因

オスグッドの原因としては、 
◉頑張りすぎ(オーバーワーク)
  ー痛みの初期症状を無視したスポーツ参加 
 ージャンプやダッシュの繰り返し 
 ー成長と運動の質及び量の不一致 
◉動作時や筋トレ時の不良姿勢   
 ー成長期のスポーツ (特に球技) 
 ーバネや全身の協同運動ではなく、 特定の筋力で動作する 
◉座り時間の長さ
 ースマホ、ゲーム、勉強 
などが挙げられます。 
多くは成長期の子供やスポーツをする若者に起こります。 
 ※多くの医療機関が、痛みの原因を『大腿四頭筋の硬さ,過緊張』にとどめています。
そんな中で、当院は『どうして片側の太ももだけが過緊張するのか?』までをカバーした施術を行っております。安静や脚への加療だけでは回復しきれないケースがあるからです。
「緊張して硬くなる原因は此処ですよ」です。 

オスグッドの症状

オスグッドの症状としては、 
◉走る、踏ん張る等の運動痛 
◉階段の上り下りや正座,屈伸がつらい、できない 
◉膝の下(脛骨粗面)の痛み、腫れ、隆起 
などが挙げられます。

オスグッドの治療・施術

オスグッドの一般的な治療 
ーレントゲン診断 
ー安静や運動の中止
ー鎮痛剤 
ーストレッチや筋トレの指導 
ー長引けば装具療法
 ー悪化すれば手術 
ーマッサージ、電気治療 
 
 ※こうした加療は成長痛と混同したまま行われていることが多く、『どうして片側の太もも(大腿四頭筋)だけが過緊張するのか?』という視点が抜け落ちているために、寸足らずの加療となっています。治ればそれで良し!ですが。。 
『寛解⇄再発』を繰り返すようであれば、その他アプローチが必要ですよね。

当院のオスグッドにおける施術

『片側の大腿四頭筋が硬くなる,過緊張する』
 まずは大腿四頭筋の緊張を解きます。その上で、そう動かざるを得ない身体の仕組みを修正し、アンバランスな動作を改善していきます。
 柔らかい手技療法と簡単な体操です。
 長期化の兆しがある場合は、【大腿神経⇄東洋医学⇆内臓神経】の観点から、下部胸椎の捻れを解消するための手技を加えます。
これにより上半身と下半身の連動性が修正され、股関節や膝周りの動きがスムーズになります。
 効果は初回施術からわかりやすく現れますので、回復への道筋はスグに実感していただけると思います。 
 
 施術に用いる『ゆらし療法』は安心・安全な即効性のある手法で、国内の整形外科や欧米の医療機関でも導入がすすんでいます。
その効果は筋肉,関節疾患にとどまらず、内科領域への効果も認められています。 
 
 当院はなるべく早い治癒を心掛けています。
目標としては、3回目までに日常生活復帰。 5回目でスポーツ現場への軽度復帰を目指しています。 

親御様、指導者の方へのお願い

オスグッド・シュラッター病やシンスプリント、ランナー膝、足底筋膜炎、肉離れなど、激しい痛みはもちろんのこと、2日3日を超えて続く小さな痛みにも注意をしてあげて下さい。 
成長期の子供たちの庇い動作によるアンバランスな動きは、骨格(ゆがみ,ねじれ)だけでなく、骨(剥離骨折)そのものへの影響を残します。
最も気にかけるべきは、子供たちの発育です。
パフォーマンスの低下やイップスの発症、ケガしやすい身体、選手生命。。。などのスポーツや習い事でのデメリットだけにとどまらず、日常の健康や情操において、集中力の低下やアレルギー症状の憎悪,内科的な不調にも繋がっていく恐れがあります。 
判断に迷った場合は、お気軽にご相談ください。