はじめに

半月板損傷の痛みは『数回の施術と少しのクセ直し』で治ります。 
歩ける自信とイメージを失わないでくださいね。 
 
半月板は、40才以降には変性を繰り返しながら80才台で消失します。
軟骨組織である半月板は元には戻りませんが、痛みを感じることもありません。 
では半月板損傷の痛みとは? 

半月板損傷とは

半月板損傷とは、膝関節の中にある半月板という軟骨組織が、すり減ったり,欠けたり,剥がれたりと、損傷していることを指します。
半月板は膝の安定性を保ち、衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
そのクッションの損傷により膝まわりに痛みを生じるのが半月板損傷とされています。 
多くは、加齢やスポーツで発症します。
主な症状は、曲げ伸ばしの痛み,違和感,腫れ,異常音,ロッキング,水が貯まる…です。
 
しかし、半月板損傷とこれらの症状の因果関係には医療関係者の間でも疑義があり、通常医療においてハッキリとした治療法は示されておりません。
「手術は無駄」「保存療法がベスト」「手術でしか治らない」「筋トレは必要」、、。
というのも、高齢者になると100%の方が半月板を失っています。
半月板の損傷が痛みの原因なら、高齢者全員が何らかの膝の痛みを抱えていることになりますが、実際そうではありません。 
つまり、半月板の状態が痛みを生み出しているわけではないということです。
 
では、痛みの原因は? 
『筋肉の過緊張』と『関節接合面のズレ』です。 全身的に硬くなった筋肉が上半身と下半身の連動性を損ない身体を歪め、膝の関節を捻って使ってしまっていることにあります。

半月板損傷の原因

半月板損傷にはいくつかの原因が考えられます。
・突発的な外力や捻り
・スポーツによる損傷
・加齢による関節構造の変性
・オーバーワークや不摂生
です。 
 
膝関節は身体の動作時の動きほぼ全てに関わり、体重の大部分を支えています。
この為、スポーツにおけるダッシュの繰り返しや無理な体勢からのゴー・ストップ、軸足としての使い方等では大きな負荷がかかります。
また、長年の疲労の蓄積や加齢による姿勢,歩行相の変化など、40才を過ぎるとちょっとしたケガでも半月板損傷が起こりやすくなります。
高齢者の場合、何もしていないのに突然発症することもあります。

半月板損傷の症状

半月板損傷では、つぎのような症状が現れます。
・腫れる 
・内側もしくは外側が痛くなる 
・曲げ伸ばしで痛みが出る 
・完全に伸びない曲がらない 
・引っかかるような違和感 
・水が貯まる 
・急に動かせなくなる(ロッキング)
 などです。

治療・施術

・半月板損傷の一般的な治療
ーレントゲンやMRIでの画像診断 
ー2週間の安静 
ー運動療法・ストレッチ 
ー鎮痛剤・ヒアルロン酸関節注射 
ー装具の作成 
ー長期化すれば手術 
ーマッサージ・電気療法 
などです。 
 
※上記のメニューで回復される方もいらっしゃいます。
しかし、膝関節接合面のズレや全身的な過緊張を放置したままで、筋トレや歩行訓練をするわけですから、回復どころか悪化させてしまう方もいらっしゃいます。

半月板損傷における当院の施術 

当院では、まず膝の痛みや足元の不安定感からくる全身的な筋肉の緊張を取り除いていきます。
さらに、膝の関節接合面のズレを修正しながら(ズレは膝痛の方に100%あります)、股関節や足関節とのスムーズな連動性を作りなおしていきます。
難治性の場合、慣れない用語になりますが【下肢の運動と感覚・大腿神経・迷走神経🟰腰椎・下部胸椎】の関係性に、東洋医学の【膝🟰胃腸(腎臓)🟰首肩】をプラスしたアプローチを施します。
胃腸は、膝痛だけでなく首肩のこわばりにも影響するので、上半身を緩めることで膝の痛みにも驚くほどの相乗効果を現します。
これ、必中です!
これらの施術と簡単なクセ直しの運動で、1回目の施術後から効果は現れます。
難しいことや痛いツラいことをしなくても、回復して歩けるようになることを実感していただけると思います。
 
施術に用いる『ゆらし療法』は安心・安全な即効性のある手法で、国内の整形外科や欧米の医療機関でも導入がすすんでいます。
その効果は筋肉,関節疾患にとどまらず、内科領域への効果も認められています。
 
当院はなるべく早い治癒を心掛けています。 半月板損傷の場合、5回目までに日常生活復帰。 7回目で趣味やスポーツへの軽度復帰を目指しています。

親御様、指導者の方へのお願い 

半月板損傷や足底腱膜炎、シンスプリント、ジャンパー膝、オスグッド・シュラッター病などのオーバーワークや成長痛を伴う損傷は注意して見てあげて下さい。
激しい痛みはもちろん、2日を超えて継続する小さな痛みや違和感でも、早めの医療機関受診をお勧めします。
成長期の子供たちの庇い動作によるアンバランスな動きは、骨格(ゆがみ、ねじれ)だけでなく、骨(剥離骨折)そのものへの影響を残します。
最も気にかけるべきは子供たちの発育です。
パフォーマンスの低下やイップスの発症、ケガしやすい身体、選手生命。。。などのスポーツや習い事でのデメリットだけにとどまらず、日常の健康や情操においても、集中力の低下やアレルギー症状の憎悪、内科的な不調にも繋がっていく恐れがあります。
判断に迷った場合は、お気軽にご相談ください。