はじめに

腰椎椎間板ヘルニア(坐骨神経痛)の痛みは、1回から数回の施術で大きく改善します。
簡単な体操による歩行のクセ直しとの組み合わせで、基本的には完治する疾患です。
 
腰椎症の中でも重症度が最も高いとされる腰椎椎間板ヘルニアですが、約8割の方が時間経過の中で自然に完治されています。
また、重度のヘルニア症状があっても痛みのない方もいらっしゃいます。
この事は通常医療においては謎とされていますが、素直に受け取れば【椎間板の変性≠痛み】ということです。 
(画像診断と痛みの有無に相関性が無いことはしばしばあります) 
 
坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアですが、画像診断や各種検査でそれぞれ鑑別・診断されていますが、混ざり合っているケースも多く当院の施術方法もほぼ同じなことから、ここでは一括りにして進めていきます。 

腰椎椎間板ヘルニアについて

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の腰の部分、腰椎と腰椎の間にある軟骨【椎間板】が突出したり破れたりすることによって、周囲の神経を圧迫し、痛みや痺れ,筋力低下などの症状を引き起こすとされている疾患です。
【椎間板】は中心の髄核とそれを囲む繊維輪で構成されており、クッションの役割を果たしています。
加齢や運動をきっかけに繊維輪に亀裂が入り、内部の髄核が飛び出し、神経にぶつかることで痛みや痺れが生じるとされています(膨隆・突出・遊離)。
痛みはズキズキよりもピリピリした感じで、若い男性(30〜40才台)に多いのが特徴です。
 
背骨は24個の椎体の連結で作られています。
各椎体の連結部分の前方を【椎間板】、後方を【椎間関節(2点)】と呼び、一つの関節面はこの3点で支えられています。
通常医療では前方の病変をヘルニア、後方の病変を椎間関節症と区別して診断しアプローチしています。
しかし、3点で支えている関節面の1点のみへのアプローチは行き届いた治療と言えるのでしょうか?
「なぜ腰の軟骨が変性するほどのストレスが一点にかかっているのか?」 
本来、背骨のS字カーブは筋肉や関節の負担を軽減し、背骨にかかるストレスを分散・吸収する役割を果たしているはずなのに、、、です。

腰椎椎間板ヘルニアの原因

腰椎椎間板ヘルニアの原因は、
・加齢による椎間板の変性
・精神的ストレスや肉体的な過度の負荷
・姿勢不良や不適切な動作
・外傷や事故
などが挙げられます。 

腰椎椎間板ヘルニアの症状

腰椎椎間板ヘルニアの主な症状は、
・腰痛
・臀部や脚の痺れるような痛み(坐骨神経痛)
・足の痺れや感覚異常 
・反射の異常 
・長期化すれば筋力低下・萎縮 
・重症化すれば排尿障害 
などです。

腰椎椎間板ヘルニアの一般的な治療

・レントゲン,CT,MRI画像診断
・安静、活動制限 ・鎮痛剤、抗炎症剤
・ブロック注射 ・牽引療法
・ストレッチ、筋力強化
・装具療法(コルセット)
・手術療法
 
※これらの治療で回復される方もいらっしゃいます。
しかし、なかなか改善せず症状が長く続く方への長期間の安静や装具で固定した中での動作は、更なる悪化や再発,別の病変を誘因するきっかけ作りになり得ます。
「腰椎へのストレスを腰部への処置だけで軽くできるのでしょうか?」
これは腰椎ヘルニアだけでなく頸椎ヘルニアや坐骨神経痛、脊柱管狭窄症にも当てはまります。
 
広義の【腰痛】は、首から腰までの背骨沿い全てを指します(後頭部の帽状腱膜から頸椎,胸椎,腰椎,仙骨骨盤部)。
人体の皮膚は全身一枚ものであり、背中の筋肉の多くは首から腰、骨盤部を縦断しています。
これは頸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアがワンセットと言われていることにも表れています。
全身的に診ていきましょう。

腰椎椎間板ヘルニア(坐骨神経痛)における当院の施術

当院では、自然治癒を妨げない全身的な施術で、すぐに回復過程にご案内できます。
【施術による痛みや痺れの寛解+股関節の体操】→背骨S字カーブの改善→姿勢や歩行の修正→腰椎,胸椎の負担軽減→回復
 
まず、頸から骨盤部を縦断する背骨全体の捻れを解く事で、背骨のS字カーブの柔軟性を改善していきます。
これにより当該椎間板に一極集中していたストレスが分散されます。
次に、背骨沿いの筋硬結が解けることで表出してくる歪みや捻れを施術で整え、痛みや痺れを和らげていきます。
最後に、【下肢の運動と感覚×腰椎・下部胸椎×大腿神経・迷走神経】の関係性から、股関節の動かし方を修正しながら骨盤から背骨の角度(姿勢)を調整します。
全体としては背骨のS字カーブの微調整と、上・下半身の連動性の改善になります。
 
施術は優しい手技で、効果はすぐに現れます。
「楽に良い姿勢がとれる」「足が軽い」などの副次的効果も現れますので、強く回復への道のりを実感していただけると思います。
 
本当に、たったこれだけで良くなります。
残りの「改善→完治」までの道のりは、股関節の動かし方を如何に身体動作としてフィットさせられるか?
ですが、これは施術毎にキレイになっていく姿勢や動作の中で問題なくクリアして行けるかと思われます。
※色々書いていますが、歩ける場合においては股関節の体操が一番重要です。
※全身をカバーして捉えれば、腰椎椎間板ヘルニアに限らずぎっくり腰、分離/すべり症、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛等の腰痛症は基本的には同じ施術・回復過程になります。

当院の施術方針

当院はなるべく早い治癒を心掛けています。
腰椎椎間板ヘルニアの場合、3回目までに痛みや痺れの大幅な改善。5〜7回目までに日常生活復帰を目指しています。
 
施術には安心・安全で即効性のある手技を用います。
その効果は筋肉、関節疾患にとどまらず、内科領域への効果も認められています。
 
身体の不調は気持ちや前向きな行動にも影を落としてしまいます。。
「小さいが気になる痛みが続く」
「酷い痛みを何とかしてほしい」
【痛み】のために我慢していることや、諦めた又は諦めようと思われていることはございませんか?
そうした方をサポートし、力になれることがあれば施術家として嬉しく思います。
当院の施術は身体の変化において、100%自然治癒力が立ち上がります。
心身の不調、どのようなことでもご相談ください。